介護療養型医療施設『介護療養病床』について

介護保険施設

介護療養型医療施設は、比較的重度の要介護者に対し、充実した医療処置とリハビリを提供する施設です。

厚生労働省は、介護療養型医療施設の2017年で廃止を決定しました。2024年3月までを移行期間として「介護療養型老人保健施設」や「介護医療院」に転換させる予定です。

介護療養型医療施設『介護療養病床』の特徴

介護療養型医療施設は、特別養護老人ホームや介護老人保健施設と同じく、要介護者を受け入れています。食事や排泄の介助などの介護サービスは提供されるものの、あくまでも医療機関という位置付けです。

提供されるのは本来、急性疾患からの回復期にある寝たきり患者に対する医学的管理下のケアが中心です。

ポイント
  • 医療ケアが充実
  • 機能訓練が充実
  • 入居一時金の必要がない
  • 利用料が比較的安い
  • 2012年より新設が認められなくなったため、入居難易度が高い
  • 医療機関という位置づけになるため、レクリエーションなどは少ない
  • 多床室の場合が多い

提供されるサービスについて

介護療養型医療施は、医療機関のため、胃ろう、痰の吸引、経鼻栄養、酸素吸入といった医学的管理下でのケアは充実しています。

一方、掃除や洗濯、買い物やレクリエーションといった生活援助サービスはあまり提供されていません。

介護療養型医療施設への入所基準

介護療養型医療施設の入所対象者は、医学的管理が必要な要介護1以上の高齢者(65歳以上)という基本条件が前提になり、「感染症など治療の必要な疾患がない」などがあります。

また、65歳以下でも介護認定がある場合には入居の相談が可能となってます。

入所の手続きについて

介護療養型医療施設の入所申し込みは、申し込みを希望する施設に行います。

  • 要介護度
  • 介護の必要性
  • 介護者の状況
  • 待期期間
  • 資産や収入額

など、施設スタッフや医師、行政担当者などで構成される委員会が総合的に判断して入所が決定されます。

※詳細につきましては、各施設に問い合わせください。

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